今更ながら『ソラニン』を観るの巻
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俺はソラニンの原作を結構前に読んでいてい、それもそんなに悪い気のしない読書体験で、それから最近『ペタルダンス』とか『好きだ、』なんかの映画を通して宮崎あおいの魅力に参ってしまっていて、だから今更ながら『ソラニン』を観ようと思ったし、すごく期待していたんだ。
正直なところ、映画公開当時もとても期待していた。芽衣子さんが宮崎あおいと聞き、とてもぴったりだなって思ってた。結局なんだかんだで映画観で見る機会は逃してしまって、しかもそれから大分、月日は経ってしまったけど、いよいよ観ようかという昨日になって、そして実際観てみて、やっぱり宮崎あおい、素敵だなって思ったし、登場人物たちが選ぶ人生も俺は素敵だと思ったんだ。俺の人生とくらべてみて彼女たちの人生、世界はとても眩しく写った。
だけどなんだろう、俺はこの映画に全く入ることが出来なかった。遠くから、まるで違う世界のことを眺めていた、そんな感じ。映画だから俺が生きる世界と登場人物の生きる世界が違うってのは全くもって当たり前なんだけど、これまで観てきた数少ない映画の多くは、もっと俺の過去や、現在、未来を通して俺の身に突き刺さってくるような、他人ごとではないようなそんなものを感じることが出来たんだ。良くも悪くも。
この映画を見ていて、宮崎あおい素敵だなって思ったし、彼女たちが住む世界がとても綺麗なものに見えたんだけど、どうしても、俺とは違う世界という感じが拭えなかった。俺とは違う世界の住人が泣いたり笑ったりしていて頑張って生きていこうしている、それ自体は素晴らしいことだけど、俺にはあんまり関係ないな、という感じが拭えなかった。
何度もいうけど宮崎あおいは素敵だったし、ビリーとか太ったやつとか超いいやつだったし、芽衣子さんの生き方だって俺には到底真似できない、立派なものだった。だからこそ、映画を見ていて、俺はすごく疎外感を感じてしまって、なんだかとても寂しい気分になってしまった。それでも、宮崎あおいは素敵だったんだけどね。
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